アップサイクルってなに?不用品もアップサイクルしよう!
アップサイクルってなに?不用品もアップサイクルしよう!
リユース(再利用)、リデュース(減量)、リサイクルの3Rは皆さんご存じかと思いますが、アップサイクル(Upcycling)は知っていますか?
アップサイクルとは、リサイクルとは違い、廃棄物や不要になった物に付加価値をつけることで、新たに価値を見出だす取り組みのことを指します。
最近、コンビニやスーパーなどでレジ袋の有料化によりエコバッグが定着してきましたが、地球環境のためにもできる限りゴミを出さない取り組みが年々進んでいます。
この記事では、まだあまり知られていないアップサイクルについて、ご紹介します。
アップサイクルとは
アップサイクルとは、リサイクルやリユースとは違い、ある製品の副産物や破棄物、所有者が廃棄物と思っている物、不要になった物などの本来捨てられているはずのものを、元々の形状や特徴を活かし、デザインやアイデアによる付加価値を与えることで、新しいものに生まれ変わらせることをいい、クリエイティブ・リユースとも呼ばれています。
また、素材の品質や機能を低下させることなく、何度もリサイクルすることもアップサイクルです。
例えば、鉄鋼製品は溶解すれば鉄になり、その鉄を加工して新たな鉄鋼製品を作ることができ、鉄が鉄へと継続性のあるリサイクルができます。
また、家庭から不用品して捨てられてしまうスキー板を利用して椅子に作り変えたり、木製パレットを利用してテーブルにしたりと、自由な発想により「ゴミをオンリーワンの宝物に換える」ことができるのです。
近年では、家具業界からファッション業界など様々な業界から注目されているのがアップサイクルです。
それは、不要になった物をアップサイクルすることで、物の寿命が大きく伸びることが要因に挙げられます。
アップサイクルとは違うダウンサイクル
ダウンサイクルはリサイクルの一種になります。
ダウンサイクルとは、資源をリサイクルする時に、資源の価値を損なわれる方向で再利用することです。
例えば、プラスチックケースを溶解して道路の材料にするというようなことです。
しかし、このダウンサイクルでは、次は、あるいはその次にはリサイクル不能になり、ゴミになってしまいます。
それでもダウンサイクルもリサイクル、リユースも廃棄して埋め立てるよりは遥かに良い取り組みになります。
アップサイクルの事例
近年注目されているアップサイクルは、20年以上前から行われています。
人気のブランドもあり、世界中でアップサイクルの取り組みは進んでいます。
ファッション業界
ファッションブランドBEAMSでは、クリエイターが同社の在庫・デッドストック品を1点物として商品を蘇らせる「BEAMS COUTURE(ビームス・クチュール)」という取り組みを行っていたりと、ファッション業界でもアップサイクルは行われています。
日本でも百貨店の株式会社そごう・西武で、店舗で使用していた懸垂幕を、取引先や地元の大学等と協力しトートバックを作るなど、地域として取り組んでいます。
食品業界
食品業界では、一般的に食品ロスというと腐りかけの食材というネガティブなイメージがありますが、実際はまだ食べられる部分が多く捨てられているのが現実です。
その中で、最先端の「食」のマッチングアプリ「NOW NOW」が誕生しました。
余りがち・廃棄されがちな食材を活用したレシピを「アップサイクル(未来レシピ)」と名付け、プロのシェフから一般ユーザーが自由に発信できるSNS機能も搭載されています。
これからのアップサイクル
現在リサイクルという言葉の認知度は98%あるのに対して、アップサイクルの認知度は45.7%といわれています。
しかし、アップサイクルとは何かを説明したうえで、アップサイクルの必要性を問うと91.7%の方が必要と感じているという結果が出ています。
リサイクルやリユースの普及により、循環システムが確立されていますが、思った以上にリサイクルされた材料やリユース品の需要は低く、回収はできるけど出荷が思ったようにできていないのが現状にあります。
そういった現状を、「アップサイクル」が救う1つの手段にある可能性を秘めています。
廃材や不用品も見方を変えれば宝探しとなり、より暮らしを豊かにします。
それによって、少しづつ「不要になったら廃棄する」という概念が減り、今までゴミとして扱っていたものをゴミと思わなくなることで、未来はやがてゴミのない持続可能な社会が実現できるのではないでしょうか。
当社ユーティリティーサービスでも、遺品整理やゴミ屋敷片付けにおいて、排出者が廃棄物と思っている不用品もアップサイクルすることで、回収致しております。
それによって、処分費を抑えることが実現できるため、お客様の負担を軽減することができます。
お家・お部屋の片づけでお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。
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