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特殊清掃にはリフォーム工事が必要?

特殊清掃にはリフォーム工事が必要?

 

特殊清掃とは、孤独死が発見されたお部屋の消臭・除菌作業などを含む清掃作業を行い、原状回復を行うサービスのことを指します。

 

特殊清掃での多くのトラブルは、消臭しきれていないといったケースが多く発生しています。

賃貸物件や戸建て住宅の臭いを取りきることで引渡しとなるため、数日後や半年後など時間が経過した後に臭いが戻ってきては施工不良となります。

 

この記事では、特殊清掃の際にリフォーム工事は必要なのか?理由なども含めてご紹介します。

 

特殊清掃とは?

 

特殊清掃とは、1人暮らしの住人が孤独死や自殺、殺人事件、死亡事故といった様々な死後、数日または数か月、数年経過してから発見された現場において、原状回復を専門技術をもった業者が行う業務になります。

 

近年では、単身高齢者や独身の方が増えていることで、孤独死が比例し増加している傾向にあります。

遺品整理業者と混同されることが多いですが、提供するサービスや専門性、知識、スキルなどは異なり、全く異質の業種になります。

 

ただし、特殊清掃後に遺品整理を行うため、弊社のような遺品整理・特殊清掃専門業者といった、一式で請け負うことでご遺族の負担を軽減させる目的で行っている業者も多くいます。

 

特殊清掃の現場では、警察の遺体搬送後に立ち入り許可が出て初めて現場に入ることができます。

時期により腐敗の状況は変わりますが、血液や体液などによる汚れが付着しており、遺体の発見が遅れてしまった場合は腐敗臭や害虫が大量発生し、一般の方では立ち入れない状況になっていることが多くあります。

 

臭いや害虫被害は近隣の方にもおよび、異変を察知した近隣の方の通報により発見されることが多くあります。

 

ここまで聞くと、ハウスクリーニング業者が対応していると思う方もいらっしゃいますが、専門知識のない清掃では腐敗臭や汚れの除去、害虫の駆除は難しく、不動産屋や管理会社とのトラブルも多くあるようです。

 

特殊清掃業者は、専用の機器や薬剤、清掃技術を駆使し作業を行うので、ハウスクリーニングと比べると高額ですが専門業者に依頼することが、結果的にお得になるでしょう。

 

特殊清掃
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リフォーム工事とは?

 

一般的に行われているリフォーム工事とは、長年住んで劣化した住まいや、購入した中古住宅を住める状態に復元するといった、主に改修工事を指します。

 

リフォームの範囲は、クロスの張替えや壁の塗装の塗替えなどの比較的に気軽にできる工事から、増築工事から屋根全体の交換、大型設備の交換などの大掛かりな工事まで行います。

 

リフォームの代表的なものとしては、雨漏りの修繕やキッチンや浴槽の交換、床総面積の増築などが挙げられます。

一軒家の住宅だけでなく、賃貸マンションや賃貸アパートなどでもリフォーム工事は行われており、退去時の修繕を「原状回復工事」や「リフォーム工事」と呼ぶこともあります。

 

リフォーム工事

 

 

特殊清掃でリフォーム工事を行う理由

 

特殊清掃では、薬剤の噴霧による除菌や消臭、汚染部分の撤去、壁や床の洗浄、専門機器による脱臭などの作業をし、リフォーム工事を行う必要がなく脱臭することができれば費用も抑えることができますが、なかにはリフォーム工事が必要な場合もあります。

 

腐敗が進むと、お布団やカーペットだけでなく、床や畳、壁までダメージを負っています。

時には、床下の土間のコンクリートにも染み込んでいる場合もあります。

 

このような状態の場合は、見える範囲を綺麗に清掃し、オゾン脱臭機などを使用しても完全脱臭をすることが難しいです。

ですので、床や壁まで汚染されている場合は、リフォーム工事を提案する場合があります。

リフォーム工事といっても、一部分の床の張替えや壁紙の張替えなので、あまり時間はかかりません。

 

より効率的な脱臭を行うため

 

臭いは目視で確認はできませんが、部屋中には臭いの分子が飛散しており、床や壁に付着することで臭いが発生します。

 

汚染物の撤去や薬剤の噴霧、壁や床に付着した汚れを拭き取り、オゾン脱臭機による脱臭作業を行います。

臭いがあまり強くない場合は、これらの作業で無臭化を行えますが、死後1週間以上経過して発見された場合、日を追うごとに腐敗し、夏場などの気温が高くなる時期はさらに腐敗の進行は早くなります。

このような場合、溢れ出た体液がフローリングの継ぎ目や結合部から浸透し、下地や土間まで体液が到達しています。

 

部屋の構造により下地の状況は様々ですが、下地や土間に汚染箇所が残っている限り、表面の清掃を行っても臭いはいけません。

このようなケースは、より効率的かつ効果的に脱臭を行うために、撤去や張替えのリフォーム工事が必要になります。

 

臭いの再発生を防ぐため

特殊清掃では、下地を撤去しても脱臭できずに、建物の基礎まで臭いが染み込んでいる場合があります。

このような場合は、表面の汚染部分を浮かせ、可能な限り洗浄する必要がありますが、経過日数によっては汚染部分の汚れが取れない場合もあります。

 

汚染箇所の汚れが取れないまま復旧してしまうと、臭いが再発生してしまいますし、場所によってはまた解体しなくてはならず、余計な費用がかかってしまいます。

こうした臭いの再発生を防ぐために、コーティング処理を施します。

コーティングは、施工場所に合わせた消臭成分の含んだ薬剤や塗料を使用することで、臭いをシャットアウトします。

 

リフォーム工事が必要な状況

 

・吐血などの血液が壁紙に付着していた場合

・壁をつたって巾木から浸透していた場合

・お風呂場で亡くなられた場合

 

はじめからリフォーム工事を進めることは通常ありません。

できる限り、お客様の負担がないように作業を進めていくのが特殊清掃業者です。

そのため、作業を進めていく中でリフォーム工事を進める場合があるということです。

 

しかし、なかにははじめからリフォーム工事を提案してくる業者もいます。

現場経験によって判断している場合もありますし、会社によって作業方法も違うため、一概に悪質な業者とは言えないですが、いかに信頼できてアフターサービスを行ってくれる業者に依頼するかが重要になります。

 

まとめ

 

ここまで、特殊清掃のリフォーム工事についてご紹介してきました。

 

特殊清掃が必要な場合は、突然のことなので慌ててしまうため、正しい選択ができないこともあります。

そんな時に、この記事を参考に少しでも落ち着いて見積もりをとり、判断していただけたらと思います。

 

当社ユーティリティーサービスは、特殊清掃士が在籍する特殊清掃業者になりますので、お困りの際はお気軽にご相談ください。

使命感と責任感を持ち、対応させていただきます。

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