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遺品整理と相続放棄

遺品整理と相続放棄

 

亡くなった人に借金などの財産がある場合、相続放棄を検討する人も少なくありません。

相続放棄の最中の遺品整理には複雑な決まりがあり、手続き中に遺品に触れることは基本的にしてはいけません。
場合によっては相続放棄ができなくなってしまいます。

遺品整理と相続放棄の関係性について解説いたします。

相続放棄をする場合の遺品整理

 

家族が亡くなった場合、必ず必要になるのが遺品整理です。

遺産の相続と相続放棄には深い関係があり、トラブルが起きるケースは少なくありません。

相続放棄をする場合、遺品整理について知っておくべき事がいくつかあります。

 

遺品整理をすると相続を承認したことになる

 

相続放棄は、一度でも相続を承認するとできなくなります。

相続を放棄したいと考えているのに、遺品整理をしたことによって、相続を承認したと見なされる可能性があります。

このため、確実に相続放棄したい場合は、放棄が完全に認められるまで、遺品整理はしてはいけません。

 

価値がないものは問題ありません

 

故人様がやり取りしていた手紙や、保管していた写真などを貰うのは問題ありません。

これらの経済的な価値がない品は問題ないとされています。

手紙や写真以外にも、「確実に経済的価値がない物」「ほかの物を触っていない」と証明できる状況であれば、対象の遺品のみ整理することは認められています。

 

相続放棄した場合の遺品整理の負担は?

 

相続放棄をしたら、遺品整理にかかる費用は誰が支払うのか、気になる方も多いでしょう。
相続放棄をしたからといって、遺品整理を行う義務がなくなったわけではありません。

相続人が賃貸契約の保証人だった場合、保証人として賃貸物件を明け渡し義務を負いますので、遺品整理を行わなければいけない場合もあります。
また放棄しても、財産の管理の義務は放棄できませんので、その場合は相続財産管理人を選任することで、遺品整理と管理を任せることができます。

予納金20万~100万円は必ず支払う

 

「どうしても相続放棄したく、遺品整理もしたくない」という方もいるでしょう。
その場合は、相続財産管理人を選任すれば、その方に遺品整理を任せて相続放棄できます。

相続財産管理人を選任するには、予納金で20万~100万円かかります。

予納金に加えて、実際に遺品整理で不用品を大量に溜め込んでいたり、ゴミ屋敷状態で人件費や処分費がかかってしまうと、費用が足りずつ追加請求される場合もあります。

不当に思うかもしれませんが、裁判によって指名された管理人からの請求は、支払い義務がありますので必ず応じなければなりません。

 

現金化できる遺品が多ければ、返金される場合もある

 

価値のある遺品が多かった場合は、お金が返ってくる場合もあります。

相続財産管理人は、換金できる遺品は極力換金します。

それにより、遺品整理の費用を超える利益が出た場合、それは相続人に換金されます。

 

ただし、相続放棄をしたくなるような債務を背負っていた故人様の場合、価値のある遺産は少ない場合がほとんどですので、期待しないようにしましょう。

 

相続放棄しても遺品整理が必要な場合もある

 

相続放棄するまで遺品整理をしないというのが原則で、相続財産管理人を選任することで遺品整理も任せられますが、例外もあります。

それは、孤独死で発見が遅れた場合です。

 

孤独死でも管理人の選任は可能だが…

 

孤独死した場合でも、相続放棄をして相続財産管理人を選任することで、管理義務はなくなります。
しかし、管理人の選任中でも、現場の遺品整理や特殊清掃をせざるをえない場合があります。

 

悪臭や害虫発生などの早期対応が必要な場合

 

単身高齢者が孤独死をした場合、発見されるまでに時間がかかってしまうことは少なくありません。

特に夏場などは腐敗の進行が早く、強烈な腐敗臭が家の外まで放っていることが多いです。

また遺体がすぐに発見されて腐敗がなくてもゴミ屋敷状態の為、悪臭と虫の大量発生しているとのトラブルがあれば、すぐに遺品整理などの対応が必要になります。

このように故人様が孤独死した場合は、相続放棄するにしても、すぐに遺品整理や特殊清掃の対応が必要になる場合があります。

 

まとめ

 

ここまで相続放棄と遺品整理について、知っておくべき点を解説してきました。
「遺品整理をしたせいで相続放棄ができなくなる」ということを知っておくだけでも、大きなトラブルの予防になります。
知らなかったがために、莫大な借金まで背負うことになってしまう場合もありますので、「放棄が完了するまでは、何も手を付けない」が原則です。

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